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5−2 ソフト面からみた東アジア主要港と京浜港の比較

5-2-1 船舶入出港
(1)高雄港
24時間オープンであり、特に時間の制約はない。
入出港手続きは書類で行われており、ほぼ我が国と同様の手続きとなっている。なお、タグボート、パイロット、舫い取り等はすべて港務局が行っている。
(2)香港港
入出港時間は24時間オープンであり特に時間の制約はない。
本船の入港は、Vessel Traffic Centerへの無線連絡により行われている。港内の船舶の動きは、すべてレーダーによりモニターされており、Vessel Control Systemにより管理されている。3,000総トン以上の船(危険品積載の場合は1,000総トン以上)はすべてパイロットの乗船が義務付けられている。
船舶の入出港手続きでは、Confimed Agents(認められた船社あるいは代理店)の場合Fast Track Systemにより行うことができるが、この資格のない船会社(代理店)の場合はファックスによる手続きが必要である。船舶の情報(トン数、満載喫水線等)はこのシステムにデータベースとして登録されており、香港初入港時のみ書類による提出が義務付けられている。入出港手続きはEDIで行われておりぺーパーレスとなっている。
入国手続き、検疫手続き等はすべて書類による手続きとなっている。
なお、本船入出港はすべて海運局(Marine Department)が行っており、パイロットについてはHong Kong Pilots Associationにより運営されている。
(3)シンガポール港
24時間オープンであり特に時間の制約はない。
入出港の管理は、96年2月よりシンガポール海運港湾庁(MPA-Maritime and Port Authority of Singapore)がVTIS(Vessel Traffic Information System)システムにより行っている。このシステムでは入港24時間前に本船入港予定情報(コールサイン、船足、水面からの高さ、危険品の有無等)を受ける。さらに、入港の2時間前に乗務員等の確定情報を受けることにより船内での船舶航行管理を行うと共に、パイロット

 

 

 

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